佐賀で見つけた「幸せのかたち」笑顔いっぱい!幸せいっぱい♪
柴田 文雄 さん、由季乃 さん
兵庫県/文雄さん(神奈川県出身)、由季乃さん(吉野ヶ里町出身)→基山町
- 移住種別Uターン
- 移住の時期2018年
- お仕事基山町地域おこし協力隊
移住したきっかけ
きっかけは「のびのびとした環境で子育てしたい」と思ったこと。都会に住んでいた頃は仕事に追われ、子供たちと触れ合う時間もなく、子育ては妻にまかせっきり。仕事と家庭の両立には程遠い日々だった。現状を改善する為に、移住を考えることに。お試し移住で関東や関西の田舎、九州といくつか回ったが、どの地域も小・中学校なら近くにあるが高校通学が不便なところばかりだった。その点、基山町は30分以内で通える高校が県外も含めて5つ以上ある。博多などの都市部にも快速で20分程度と便利なのもあり、のどかな環境と利便性の良さを併せ持った基山町に魅力を感じたことが移住を決める大きなポイントとなった。
移住に際し不安などは無かったか
私自身の転職活動が一番の不安だった。地方(田舎)は仕事がないイメージがあり、生活が成り立つのかという不安があった。しかし、全国各地でお試し移住をした際に、現地の地域おこし協力隊や移住コーディネーターの方の話を聞く中で、移住後の働き方のイメージを少しずつ掴めることが出来た。現在の仕事である地域おこし協力隊に興味を持ったのもそれがきっかけ。また、地方は都市部より給料が安い等のデメリット面ばかりに目がいきがちだが、家賃や食費の浮いたお金で自動車を所有することができた。おかげで毎週のように家族みんなでどこかへ遊びに出かけている。
都会に比べると仕事(業種)や求人数は確かに絞られるかもしれないが、その地域特有の仕事や、地域に根付いた仕事や会社も多い。たくさんの仕事の中から選択するのも1つの方法だが、自分がやりたい仕事内容や職種から地域を選ぶ・自分が好きになった地域に貢献度が大きい仕事をする、という選択肢があることに気付いた。
移住してからの暮らし(移住前との変化)
子どもと遊んでいて、自分も心から楽しいと感じるようになった。都心部は公園が狭く、すぐ近くに車がたくさん通る大きな道路もあり、常に緊張感を持って子どもを見張りながら遊んでいる感じだったが、佐賀は公園が広く、子どもたちがのびのびと走り回れている。子育てや自分達の暮らしに関しても、他人と比較しなくなった。都会では、子どもの習い事や服装等、常に人と比較されているような感じがしていたが、今は家族皆が自然体でやりたいことを楽しめている。山や川で虫を探したり、凧揚げしたり、たけのこ掘りをしたり、野菜を引き抜こうとして転んで土まみれになったり、子どもが楽しく無邪気に遊べていることがとても嬉しい。自分が子どもの時にしていなかった事も初めて体験できているし、子どもと一緒になって楽しんでいる。
そして一番大きく変わったことは、やはり食事が楽しくなったこと。採れたての新鮮な野菜を何も味付けせず、そのまま生で食べる。今までは考えられない事だったが、それが何よりの贅沢だと気付いた。食材が美味しいので自分も料理をするようになった。また、自宅の隣家の農家さんより、畑を無償貸与していただき、子供たちと一緒に畑仕事を楽しんでいる。自分達で育てて、泥んこになって収穫した野菜は最高に美味しい。現在育てているのは大根、じゃがいも、人参、ブロッコリーなど。春には近くの山で竹の子掘りも体験できる。
これからの夢や目標
現状、理想だった「普通の暮らし」ができている。「家族みんなで揃ってごはんを食べる」「家族みんなで外で遊ぶ」「よく笑う」。それが一番の理想であり幸せ。そして、他の子がしているからではなく、子ども達自身が好きになった事、興味を持ったことをスポーツでもなんでも応援していきたいと思っている。
移住をされる方へアドバイス
現地に足を運び、思い切って現地の人に話を聞くことが、見えない不安を解消する為にとても重要だと思います。ネット上の写真だけでなく、自身の目で見て肌で感じて、お気に入りの地域を探してほしいです。都会の人が田舎に持つイメージの1つである「田舎は何もない」→「何もないという贅沢」に気づくと、考え方が大きく変わります。「何もないから、なんとなく不安」と思うでしょうが、何もなくてもなんとかなります!無いなりに自分で必要な事に気付けるし、大事な価値観にも気付けると思います。
インタビューを終えて
移住生活を楽しそうに満面の笑顔でお話しされる柴田さん。都会っ子の柴田さんにとって、基山での田舎暮らしは子供時代のやり直しでもあるかのように、子供たちと泥にまみれて全力で楽しまれている。子供たちが楽しんでいる姿を見て笑顔いっぱいの柴田さんご夫婦と、笑顔いっぱいの両親を見て幸せを全身で感じる子供たち。柴田さんファミリーには幸せの連鎖を感じた。