やりたいことができる環境を探し求めてたどり着いた場所
増永 英一 さん
福岡県→佐賀市
- 移住種別Iターン
- 移住の時期2018年
- お仕事マウンテンバイクショップ「CLEAT」 経営
富士町へ移り住むきっかけ
福岡の中心地ど真ん中でマウンテンバイクのお店をしていた時から、福岡から1時間くらいの距離でマウンテンバイクを楽しめるフィールドを探し求めていた増永さん。富士町を紹介された当初は、あまり興味がなかったが、マウンテンバイクを楽しめる地域資源や環境が整っており、また地元の方の協力もあって話がどんどん進んだ。それまでいろんな地域を探し回ったけど、こんなに話が進んだのはここだけだった。しばらくはマウンテンバイクを楽しむために福岡から1時間ちょっとかけて通っていたが、渋滞を抜けて富士町へ行き、日中マウンテンバイクを楽しんで、また渋滞や人ごみの中に帰る、というのはすごく非効率で疲れる。それならいっそお店ごと移ってしまおうと思い立った。周囲からは心配や反対をされたけど、自分は何度も通って富士町の良さを肌で感じていたから不安など一切なかった。
移住して変わったこと
夢がたくさんできた。マウンテンバイクの大会を開催して、トレーラーハウスを家にして、コースを走りに来た常連さんとお酒を酌み交わして語る。福岡にいたときの「いつもお店を開けとかなければならない」ということもない。でも常連さんと密な関係は築けているからほんとにストレスフリー。それでもまだやりたいことの10%も叶えてない。もっとイベントを計画したり、カフェを開いたり、他のジャンルの方と一緒にプロジェクトを立ち上げたりとやりたいことはたくさんある。ネットがあれば世界中の最先端のものが買える時代だからこそ、わざわざ行きたいと思える場所と、会いたいと思える人が必要だし、ここにはそのフィールドがある。福岡や熊本のお客さんが、今までより行きやすくなったと喜んでくれるのもうれしい。今までは、自分のために動いたり考えたりしてきたこともあったけど、今は地元の人が仲間であり家族であり、その人たちのために何かしたいと思うようになった。
これから移住を考えている方へ
田舎でのんびり過ごしたい、と憧れる人はたくさんいるけど、「エスケープ(逃げ)」な人はダメ。明確な目的を持って考えたほうがいい。自分は餅つきも草刈りもなんでも手伝って、地域いちばんの便利な奴になろうと思っている。自分が今こうしていられるのも、地域の方がたくさん助けてくれたから。おんぶにだっこで周りの人と関わ係りながらきちんとつながりを持てる人じゃないと続かない。自分のことだけ考えている人はうまくいかないと思う。でも自然があって人ごみがなく、水も野菜も米もなんでも美味しくて、何より人がいい。そしてやりたいことができるフィールドもある。やりたいことや夢を叶えるのにどんな環境がいいかしっかり考えるとぴったりの移住先が見つかると思う。