ストレスフリーな地で新しい働き方を展開
長田 陸 さん、加奈恵 さん
東京都→有田町
- 移住種別Uターン
- 移住の時期2019年
- お仕事Webデザイン「OKURA WORKS」
移住するまで
加奈恵さんは地元佐賀の高校でデザインを学び、卒業後はさらに知識を深めるために上京し服飾系の専門学校に入学。そこでご主人の陸さんと出会った。「デザインやファッションを学ぶには東京という刺激のある街は魅力があり、得たものも多かった。」と語る加奈恵さん。一方、生まれも育ちも東京の陸さんは、何度か有田町を訪れ歴史や文化が色濃く残る町に興味を持った。
卒業後はシステムエンジニアとして働いていた陸さんと、web系の企業に勤務していた加奈恵さんは2013年に結婚。その後陸さんに転勤の辞令が下り福岡市に転居。加奈恵さんの実家に距離は近くなったものの、はじめて住む街でのマンション暮らし・核家族での子育ての孤独感にしっくりこず疑問を抱えるようになった。そんな中、東京本社へ戻る転勤の辞令が再度下り、そのタイミングで思い切って加奈恵さんの実家がある有田町に移住することに。東京に戻るのか?佐賀に移住するのか?夫婦で意見があわず悩むこともあったが、最終的には「なんとかなりそうだし面白そうだから」との理由で移住を決定。今は新しい生活へ期待が膨らんでいるそうだ。
移住後の生活
加奈恵さんの実家の近くで賃貸住宅を探し、移り住んだ長田さんご家族。ゆくゆくは中古住宅を購入し、リフォームして住むのが夢だ。陸さんが佐賀に移住して改めて驚いたのは、山の近さと町並みのレトロさ。東京ではあり得ない風景が家の近くに広がっている。「佐賀に来てしばらくは、朝起きて外を見るたびに山の近さに驚いていました(笑)これはしばらく慣れなかったですね。」鳥のさえずりで目を覚まし、川のせせらぎを感じる非日常を楽しんでいる陸さん。加奈恵さんも、子育てをするなかで改めて地元の良さを感じている。「娘も近所の自然に触れてのびのびと遊んでいます。祖父母・曾祖父母とも関わりを持つことで学ぶことも大きく、子育ての負担も減りました。佐賀で何ができるのか、未知の部分が多いですがwebやデザイン以外のことにも挑戦したいと考えていて、伸びしろの大きさを感じています。」
働き方について
佐賀はいい意味で人との距離感が近い。東京や福岡の方が圧倒的に人の数は多いけど、つながりが希薄に感じることが多かった。移住前から地元の空き家見学ツアーなどのイベントに参加して、知り合いも増えてきた。同じような移住者やデザインを仕事にしている人たちともつながった。「今はSNSがあるからアンテナさえ張っていたら、いろいろな人とつながれて面白いです。」と陸さん。
加奈恵さんは東京のweb系の会社に籍をおいたまま、佐賀で主にwebデザインやネットショップの運営の仕事をしている。「webやデザインの仕事はパソコンとWi-fi環境さえあればできるから、私たちのような移住者にとってはありがたいですね。私が働く会社は東京・佐賀・上海に社員がいて子育てしながら働いている人も多いです。」今後は東京とつながりながら佐賀の良さを活かした仕事を展開していきたい。長田さん夫婦のような新しい働き方のカタチは今後も増えていきそうだ。