好きな海に関わる仕事に


 interview 44
2020.12.28 UP
 

大野 豪久 さん、中尾 恭子 さん

  • 大野豪久さん(兵庫県から玄海町にIターン)、中尾恭子さん(兵庫県から玄海町にJターン)
  • 移住時期:2020年1月
  • 現在のしごと:漁師(大野さん:海士、一本釣り)、(中尾さん:海女、養殖)
     

移住したきっかけを教えてください。

二人とも水産系の大学出身で生き物や魚が好きで、私(大野さん)は水産生物学を、妻は水産増殖学を専攻していました。二人ともサラリーマンとして働いていましたが、いずれ二人で一緒に水産関係の仕事をしたいという思いがあったことから漁業フェアに参加し、いくつかの県で話を聞いたり体験を経て、どのような仕事が良さそうか絞り込みました。二人ともスキンダイビング(素潜り)の経験があったこともあり、 “夫婦二人でできる漁業”として海女(海士)漁をメインにしたいと考えました。また、妻は養殖の研究もしていましたので、海女(海士)漁と養殖がともに盛んな事が、玄海町に移住する決め手となりました。

 

移住するときの不安はありましたか?

私は関西からの移住だったため、方言やその土地の習慣に慣れるか不安はありました。時折、話を聞き取れない事もありますが、福岡出身の妻のお陰で、さほど困る事はありませんでした。地方部では独特の慣習や行事もあるかもしれないという漠然とした心配もありましたが、実際に住んでみるとそんな特別な慣習等はありませんでした。皆さん親切で何も問題はありませんでした。

 

移住してからの暮らしや移住前との変化について教えてください。

移住する前年に、漁業体験で玄海町を3日間訪れて環境を確認できていたので、移住後も特に不便は感じませんでした。移住後は海女(海士)漁や一本釣り漁でよく体を使うので、肉体的に以前よりも健康になったと実感しています。研修生の身なので収入は減りましたが、物価は安く、外食も減った上に近所からいろんな食材をもらうので、生活の質は充実していると感じています。

 

これからの夢や目標はありますか?

まずは研修から独り立ちをすることが目標です。その後は、海女(海士)や一本釣り、養殖等の研修で学んだ事を活かして、いろんな事に挑戦していきたいと思っています。周囲の漁師さんにも加工などの二次産業や、観光業やサービス業を営まれている方もいるので、アイデア次第では大きな可能性を秘めた仕事と考えています。また、漁師は海に元々あるものを捕る仕事なので、「捕りすぎない」ことを心掛けています。更に資源量を増やす活動にも積極的に取り組み、“捕るだけではない漁師”として経済性と資源維持の両立を目指し、こういった考えに共感し漁師になりたいという人が出てきてくれればいいなと思っています。

 

移住をされる方へアドバイスをお願いします。

自分がやりたいことと環境が合っているかが重要です。候補地は複数挙げて訪問し、できれば現地で体験をして、自分が何をしたいのか、そこでしたい事が叶えられそうか、具体的にイメージしたうえで、家族とよく話し合うことが大切だと思います。大事なものに関しては妥協しないでほしいですね。

 

インタビューを終えて

お二人にお話を伺い写真撮影もさせていただきましたが、本当に海のことが好きなご夫婦だなと感じました。移住者インタビュー中にお二人の師匠とも偶然にお会いし、師匠の人柄の良さにも触れることができました。素敵な環境で研修をされていることが分かりました。好きなことを仕事にしている充実感も、お二人の表情から感じ取ることができ、こういった移住のスタイルも参考にしていただきたいです。

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